「勉強しなさい」を言わなくても勉強するようになってほしいわ。
宿題が全然進みません。
どうしたら自ら勉強に取り組めるようになるのかしら?
- 「勉強しなさい」がNGワードな理由
- 自ら勉強する子の親がしている10の向き合い方
- お母さん自身をととのえることが大切な理由
今回はこのような疑問にお答えします。
この記事を読むことで、「勉強しなさい」と言うことが逆効果であることがわかり、自分から勉強する子に導くための子どもとの向き合い方がわかります。
さらにこれが親子の関わり方を見直すきっかけにもなって自然と自主性・自律性のある子どもに育てることができますよ。
勉強しなさい!がNGワードである理由
あなたは子どものとき、親から「勉強しなさい」と言われた経験はありますか?
「勉強しなさい」と言われて勉強する気になりましたか?
私は何度も言われた経験があります。
「今やろうと思ったのに・・・」と不機嫌に返事をしてますますやる気がなくなったという記憶が鮮明に残っています。
きっとあなたも私と同じ経験をしてきたのではないでしょうか。
この「勉強しなさい」って、なんだか不快な言葉に感じませんか?
それに何度も「勉強しなさい」と言われた子どもは親から信用されていないと感じてしまうのです。
これはブーメラン効果が作用しているからともいわれています。
- ブーメラン効果とは
-
心理学で用いられる「ブーメラン効果」とは説得の逆効果が挙げられます。
人を説得するつもりがかえって相手の強い反抗や反発を招いたり逆効果に働いてしまう現象のこと。
子どもは「勉強しなさい」と言われることで無意識に自由を奪われる感じがしてしまうのでしょう。
自分から勉強する子の親がしている子どもとの向き合い方10のヒント
- 勉強しなさいを言わない
- 環境を整えている
- 習慣を大事にしている
- 過程をほめている
- 選択肢を与えている
- 勉強する意味を伝えている
- 自信を持たせている
- 親の学ぶ姿を見せている
- 自立を促している
- 見守り応援している
「勉強しなさい」を言わないようにしている
親は子どもに「勉強しなさい」と何度言ったところで勉強しないことに薄々気づいているはずです。
効果があるのなら何度も言う必要はないですし「勉強しなさいを言っても勉強しないんです」というお母さんの悩みはとうになくなっていますよね。
だから、自分からすすんで勉強する子の親は言っても効果のない、ましてや子どものやる気を削ぐような「勉強しなさい」は言いません。
「勉強しなさい」を言うから勉強する子になる、
よりも
「勉強しなさい」を言われないから自分から勉強する子になる
と、わかっているのです。
環境を整えている
この環境には2つの意味があります。
ひとつは、物理的な環境です。
いつでも勉強できる環境を整えておくということです。
立派な子ども部屋や勉強机が必ずしも必要と言う意味ではありません。
リビングのちょっとしたスペースでもダイニングテーブルでも代用可能です。
子どもがいつでもすんなり勉強に向かえる環境があると勉強に取りかかるまでのストレスや時間が減ります。
ほんのちょっとしたことですが、子どもの勉強に対するやる気がなくならないようにスムーズに勉強に取り組める環境を準備しておきましょう。
ふたつ目は、心理的な環境。
3.習慣と8.の親の学ぶ姿を見せる、にも関係します。
それは、気持ち的に勉強にすんなり取り組める環境、状態を準備しておくということです。
いくら、勉強するスペースがあったとしても勉強に向かう気持ちの準備がなければせっかくの勉強スペースも役に立ちません。
だから、子どもが勉強に向かう気持ちの環境を整えておくことも大切なのです。
次からの3.習慣を大事にしている、8.親の学ぶ姿を見せている、の解説も参考にされてみてくださいね。
習慣を大事にしている
毎日少しでもいいから勉強すること、勉強に取り組む習慣をつけるということです。
勉強や机に向かうことはテストの前だけやるもの、という捉え方ではなくテストに関係なく日々やること・やるものなんだよ。を習慣や当たり前にするということです。
日々勉強することは当たり前という習慣があれば、勉強に対する抵抗感もなくなります。
初めから時間を長くしたり勉強量を多くしたり、難問に取り組ませることは逆効果。
スモールステップで少しずつ無理なく子どもの様子を見ながら調節していきましょう。
過程をほめている
結果だけでなく、取り組んでいる頑張りや過程を褒めるということです。
これは、テストの点数のたとえが有名ですよね。
単に点数の出来を褒めるのではなくテストに向けて勉強を頑張っていた姿や集中していた様子、以前よりも理解度が深まったことなど子どもの取り組みの姿勢をほめます。
「よく頑張ってるね!」
「よく勉強してるね」
「そんな難しいこと知ってるの?!」
というように結果よりも勉強している過程をほめてあげましょう。
子どもにとって大好きなお母さんにみとめてもらえることは大きな自信や安心感、やる気につながります。
これが自然と前向き、ポジティブな方向へとつながっていきますよ。
選択肢を与えている
子どもに決めさせるということです。
これは勉強以外にも当てはまりますが、ここでは勉強について触れています。
子どもの年齢にもよりますが、ある程度自分で判断できる年齢・学年であれば最初からすべて親が指示をしてしまわないで子どもに考えさせ決めさせる権限を与えることが大切です。
親が「この勉強をしなさい」「この問題集をやりなさい」と指示・命令を与えるのではなく、子ども自身が何をやるかを決めて取り組ませるようにしましょう。
最初からできる子どもはほとんどいません。
はじめのうちは親がサポートしながらスケジュールを組んだり勉強内容を決めていきましょう。
勉強する意味を伝えている
「どうして勉強しなきゃいけないの?」
「勉強してなんになるの?」
このような質問をされたことはありませんか?
子どもは勉強することのメリットや意味を感じないとなかなか勉強をしよう!という気持ちにはなりにくいもの。
勉強は将来こんなことに役立つ、〇〇のためには勉強が必要、という具体的で想像できるものでないと勉強に対するモチベーションにつながりません。
勉強をする!ということのメリットや意味を子どもにわかりやすく伝えておくことが大切です。
たとえば、
- 世界を広げるため
- 将来の選択肢を増やすため
- 生きる力を身につけるため
- 自信をつけるため
このようなことを子どもにわかりやすい言葉で話してあげましょう。
そうすることで、きっと子どもなりに勉強することの意味が納得できることで勉強に対する抵抗感が減っていきますよ。
自信を持たせている
自信には根拠のある自信と根拠のない自信があります。
できることなら根拠のない自信を持たせてあげたいもの。
根拠のある自信は「〇〇があるから自信がある」が前提です。
「〇〇がなくなった時に自信を喪失」してしまいます。
一方、根拠のない自信があると「自分は自分。自分のままでOK!」と思えています。
何事にも前向きに取り組めますし何をやってもうまくいくように思えます。
そして、安心感を持っています。
根拠のない自信があると、「やらなきゃいけない」よりも「もっとできるようになりたい」「わかるようになりたい」という気持ちを持ちます。
「どうせできない」よりも「できるようになったら嬉しい」という前向きな捉え方ができるようになります。
「根拠のない自信」は幼少期から親から愛され受け入れられ認められることで身についていくもの。
そして、そこから育まれた安心感や信頼が基盤となって様々なことにチャレンジし多くの成功体験を重ねることで自信は作られていきます。
親の学ぶ姿を見せている
子どもは「自分だけ勉強するのはイヤ」と思っています。
親や兄弟といった家族はテレビを見たりおしゃべりをしたり楽しそうなのに「なんで自分だけ勉強しなくちゃいけないんだよ!」っていう気持ちになってしまうんですよね。
そこで、お母さん(親)が勉強している姿を見せる!ってことです。
私自身、資格取得の勉強をしている姿を子どもたちに見せてきました。
早起きして取り組んでる姿、苦戦している姿、集中している姿・・・
仕事も家のことも子どもの送迎などもやりながらお母さんが勉強している姿を子どもは何も言わなくてもしっかり見て感じとっています。
このような親の背中を見せることはとても効果があります。
決して難しい勉強をしてくださいってことではありません。
たとえば「勉強しているフリ」「勉強しているように見せる」といったことでもかまいません。
本を読んだり何かノートに書き記すでもOK。
親が勉強している姿を見せることで子どもは「勉強するのは自分だけじゃないんだ」と安心、納得します。
ちょっぴり気が済むのでしょう。
そんな納得感を感じることで勉強することへの対抗感が薄れるのです。
自立を促している
自分のことは自分でするようにしつけていくということです。
自分のことは自分でやっていく自律
誰かに指示される前に行動できるやる気や行動力といった自主性
それがゆくゆく自立につながっていきます。
- 自分で考えて行動できるようになる
- 目標や信念を持てるようになる
そんな風に、自分の人生は自分で切り拓いていくことのできる自己実現力のある子どもに育てていきたいものです。
見守り応援している
お母さんは細かなことをいちいち心配しすぎたり不安になりすぎないようにすることが大切です。
親の過剰な心配は子どもを不安にさせます。
心配ばかりしていること=子どもを信じていない
とも表すことができます。
お母さんは大らかに笑顔でごきげんでいること。
子どもとほどよい距離感をとりながら見守り応援してあげましょう。
まとめ
自分から勉強する子の親がしている子どもとの向き合い方10のヒント、どれもものすごく大切なことです。
ただ、お母さん自身が”ごきげん“じゃないとどれも効果を発揮させることはできません。
だって、お母さんの心も体も時間も含めてゆとりがなかったら子どもをニュートラルに見ることはできませんよね。
お母さんは、下記の子どもとの向き合い方を実践する前にまず、自分自身を整えておくことがベース!ということを覚えておいてくださいね。
- 勉強しなさいを言わない
- 環境を整えている
- 習慣を大事にしている
- 過程をほめている
- 選択肢を与えている
- 勉強する意味を伝えている
- 自信を持たせている
- 親の学ぶ姿を見せている
- 自立を促している
- 見守り応援している
今回の内容が少しでもあなたの子育ての気づきになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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