いい子に育ってほしいな
手のかからない育てやすい子がいいな。
将来困らないように育ててあげたいな。
どうしたらいいですか?
- 「いい子症候群」ってなに?
- いい子ってどんな気持ちでいるの?
- 子どもを「いい子症候群」にしてしまう原因
- 「いい子症候群」の特徴
- いい子を演じる子どもの将来への影響
- 「いい子症候群」にしないママになるための7つの心得
- いい子に育てようとしなくていいんだよ!
今回はこんな疑問にお答えします。
一見、手のかからない育てやすい子にすることは”いい子”に育ってくれそうでなんだか安心しますよね。
でも、注意しなければいけないこともあります。
この記事を読むと、手のかからない育てやすい子に潜む「いい子症候群」が理解できます。
そして、大人にとって都合のいい子にするのではなく、自分らしく伸び伸びと幸せに育つように子どもの可能性を伸ばすサポート上手、子育て上手なママになれますよ。
「いい子症候群」とは?
「いい子症候群」という言葉を聞いたことはありますか?
親からみると手がかからずとても育てやすい子どもに感じます。
いい子症候群といわれる子どもとは、このような子どものことです。
- いい子を演じている子ども
- 常に親の顔色を見て過ごしてしまう子ども
- 自分の本当の気持ちを押し殺して親の期待に応えようとしてしまう子ども
- 積極性がない子ども
- 「〜したい」「〜は嫌だ」が言えない子ども
残念ながら、子どもが親に気を遣っていることにほとんどの親は気付けないでいます。
反対に、「うちの子は手のかからない育てやすい子なの」と平然と話します。
私自身も母から「あなたは本当に育てやすかった」と言われたことが何度かあります。
でも、その度に私の心の内はこう呟いていました。
「そうだよね。私、我慢ばかりしてたんだから育てやすかったはずよね」
そう思ったとしても、そんな心の内の声さえ親には話せないのです。
でも、子どもにしてみたらどうなんでしょう。
このまま成長していったらどんな気持ちを抱えて生きていくと思いますか?
いい子はこんな気持ちでいます
子どもの気持ち
ママを不機嫌にしたくない
ママに怒られたくない
いい子だねって褒めてほしい
ママの笑顔が見たい
基本、子どもはやっぱりママのことが大好きです。
だから、このような気持ちは本来どの子どもも持ち合わせています。
ただ、こういった気持ちが度々子どもの心をよぎるということは、どこか不安が見え隠れしている状態です。
いい子の本当の気持ち
いい子を演じている子どもの心の声はこうです。
どうして我慢ばっかりしなきゃいけないの
本当は〇〇したいのに・・・
お友達の〇〇ちゃんはいいなー
言ってもどうせダメって言われるに決まってる。
だから言うのやめよう。
いい子はこのような気持ちを抱いてます。
私自身、いい子の仮面を被って生きてきました。
だから、この気持ちは私が実際に感じていた気持ちそのままです。
この諦めのような感覚を長く味わうことで子どもは自分で考えること・自分で決めること・自ら行動することからどんどん遠ざかっていきます。
すると、指示待ち人間が出来上がってしまうのです。
わが子を「いい子症候群」にしてしまう原因
親であれば可愛いわが子を「いい子症候群」に育てようとは思いません。
では、どうして「いい子症候群」に育ててしまうのでしょうか?
それにはこんな理由があります。
- いい子にしたい
- 大事に育てたい
- 将来困らないように育てたい
これは、すべて親の愛からきています。
親に悪気はありません。
いい子にしたい、子どもが将来困らないように育てたい、というただその気持ちが強いってこと。
でも、子どもにはわからないんですよね。
「親の心子知らず」といったもので、やっぱり親になってみないとわからないことってあります。
とはいえ、愛があるからって子どもの思いを無視していいものではありません。
次の章では「いい子症候群」とはどういう特徴があるのかをご紹介します。
「いい子症候群」の特徴
- 親の顔色をうかがう
- ママや大人の求めるいい子の振る舞いをする
- まわりの目、どう思われているかが気になる
- 自己主張が苦手(素直な感情表現・自分を後回し)
- 自己肯定感が低い(ありのままで認められると思っていない)
- 言動が受け身
- 指示がないと何もできない(自分の本音・好きなこと・やりたいことがわからなくなる)
- 人に甘えられない・頼れない
いい子を演じる子どもの将来への影響
いい子を演じたまま成長していくことは、子ども時代だけでなく大人になっても生きていくのに重荷で足枷になります。
- 自分の思いを表現しづらい
- 生きづらさを感じることが多い
このようなことを常に感じながら生きていくことになってしまうのです。
「いい子症候群」にしないママになるための7つの心得
- 子どもの意思表示を待つ
- 親の価値観・期待を押し付けない
- 子どもの意思を尊重する
- 叱り方に気をつける
- 子ども目線でみる
- ゆったり大らかな気持ちで見守る
- 子どもがハッピーな気持ちで過ごせているか?を日々確認する
子どもの意思表示を待つ
いい子は自分の気持ちに蓋をすることが得意です。
いつも自分を後回しにしてまわりを優先させます。
親やまわりが何を求めているか?を察知する力にも長けています。
そのため、無意識に自分の気持ちよりまわりが望む答えを表現しようとしてしまいます。
そこで、このときママは子ども自身の意思を表現するまで急かさず待ってあげてほしいんです。
ここで急かしてしまうとまた逆戻りしてしまいかねません。
急かさず気長に子どもの思いを大切に引き出してあげましょう。
親の価値観や期待を押し付けない
素直で従順な子、感覚の良い繊細な子ほど親の価値観や想いを必要以上にキャッチしてしまう傾向があります。
ママは子どもの意思を尊重しているつもりがいつの間にか誘導になってしまうことに気をつけたいものです。
子どもは親の価値観を優先することを続けることで自分の欲求を抑え込み本当の気持ちがわからなくなってしまいます。
その結果、親の敷いたレールを歩むことになるケースが多いと感じます。
人に迷惑をかけない限り、自由に伸び伸びと過ごさせる。
そんな安心感のなか、自分のやりたいことを見つけ、選び、チャレンジする。
そして、たくさんの上手くいく経験、上手くいかない経験を重ねる。
そんな風に育てたいもの。
子どもには子どもの人生があります。
子どもの人生は子ども自身に選ばせてあげたいものですね。
子どもの意思を尊重する
幼い子どもであっても必ず自分の意思を持っています。
子どもが選んだもの・決めたことに対して一方的なダメ出しをするのではなく、子どもの意見を聞いたり相談をしたりしてみましょう。
自分の意思が尊重されることがわかると、子どもは自然とママのことを信頼します。
信頼される親になることは親子のコミュニケーションや良好な親子関係のベースになります。
叱り方に気をつける
子どもに対して必要以上に厳しく叱ったり感情的に叱ってしまうと、子どもはママに恐怖心を持ってしまいます。
すると、子どもは「親に叱られないこと」を基準にして日々行動するようになります。
それが、ママの顔色をうかがうことや自己主張をしなくなってしまうことにもつながってしまうのです。
ママは子どもに恐怖心を与えないような叱り方をすることが大切です。
子ども目線でみる
私自身、親からは本当にたくさんの愛情をもらい大事に大事に育ててもらいました。
でも、その親の愛情表現は子どもが本当に欲しいものではありませんでした。
親の愛情表現とは、いわゆる「親の良かれ」「子どものためを思って・・・」ってやつです。
親は子どものために良いと思って色々言ったりやったりします。
でも当の子どもにしたみたら、それはどこかズレていて子どもが望むものではないことが多いです。
「自分が子どもだったらどうして欲しい?」
ママはここに立ち帰る必要があると私は思うのです。
ゆったり大らかな気持ちで見守る
子育てにはママの余裕、ゆとりは必要不可欠です。
ものすごく忙しかったり余裕がなくイライラしている状態では、子どもを冷静にみることはできませんよね。
だから、ママは真っ先に自分をいたわり大切にしてあげる。
自分をごきげんにしてあげる。
それができてはじめて子どもやまわりを冷静にみられるようになります。
ママがゆったり大らかな気持ちで子どもを見守っていることは子どもの心の安定感、安心感につながります。
子どもがハッピーな気持ちで過ごせているか?をいつも意識する
そして日々、子どもがハッピーな気持ちで過ごせているか?を確認することも大切です。
子どもが安心している状態で心が安定していて幸せそうに過ごせていたら”いい子”を演じる必要がなくなります。
そのためにもママは、
子どもに笑顔はあるかな?
なんだか無理や我慢をしていないかな?
何か言いたげな素振りをしていないかな?
など子どもの表情や言動を観察しておきましょう。
まとめ
わが子を「いい子症候群」にしない子育て上手なママになるための7つの心得のまとめ・・・
ズバリ!
いい子に育てなくていいんだよ!
必要以上にいい子に育てようとしなくていいんです。
「子どものため」「あなたのため」が自分(ママ)のためになってしまわないように。
「将来、こんな人になってほしい」「こんな仕事に就いてほしい」という願いが親の願いに染まってしまわないように。
子どもの人生は子どものもの。
つい、ママは「私の子ども」という感覚でとらえがちです。
でも、子どもには子どもの人生があります。
「私の子ども」ではなく「私と子ども」という見方をしていきましょう。
そのためにも、下記の7つの心得をぜひ活用していただけたらと思います。
- 子どもの意思表示を待つ
- 親の価値観・期待を押し付けない
- 子どもの意思を尊重する
- 叱り方に気をつける
- 子ども目線でみる
- ゆったり大らかな気持ちで見守る
- 子どもがハッピーな気持ちで過ごせているか?を日々確認する
以上、わが子を「いい子症候群」にしないママになるための7つの心得をご紹介、解説しました。
\よかったらこちらも参考に聞いてみてくださいね/
今日の内容が少しでもあなたの子育てや生き方のヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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