子どもが親に求めていることってなんだろう?
子どもが望む(視点)育て方が知りたいな
- わが子から感謝される子育てができた経緯
- 子どもが親にしてもらいたい育て方10の秘訣
- 10の秘訣の解説
- お母さんが心がけたい大切なこと
今回はこのような疑問にお答えします。
この記事を読むことで、世の中に溢れている親視点の育て方だけでなく子どもが「してほしい」と思っている子どもの視点の育て方がわかります。
そして、子どもが望む関わり方をすることで親子関係が良くなると同時に子どもはストレスなくグングン可能性や才能を伸ばすことができるようになりますよ。
わが子から感謝される子育てができた経緯
私はわが子から「育て方」を感謝されるという本当に親冥利に尽きた経験があリます。
それは、息子が大学生で帰省していたときのこと。
「うちの子育ては最高だったね。本当に感謝してる。自分に子どもができたらマジでこの子育てを教えてほしいと思ってる」という嬉しすぎる言葉をくれたのです。
私自身、何不自由なく大切に育ててもらいました。
ただ、躾にはとても厳しい両親でした。
「ちゃんとした子育て」で育てられた私は自分に厳しく完璧主義で頑張り屋の長女気質。
いつもまわりの顔色をうかがい自分を抑え込む、いわゆる「いい子」として育ちます。
そんな私には居場所や安心感はなくいつも不安で自分に自信がありませんでした。
親に本音や相談などできる訳もなく仲の良いお友達親子が羨ましくて仕方なかった子ども時代。
自分のやりたいことや欲求を素直に言えるお友達が不思議でたまりませんでした。
そんな風に育った私は自分が親になったら仲良し親子でありたい、子どもとはなんでも話せる関係でいたい、という願いが心の奥底に根付いていたようです。
だから私は子育てのマニュアルに従うのではなく、ただただ自分がして欲しかった子育てをわが子にはやっただけ。
小難しい教育方針や育児本、どこかのスーパーママの素晴らしい子育て方法などにもまったく興味がありませんでした。
単純に自分が子どもとは「こんな関係でいたいなぁ」を実践しただけ。
それが正解か不正解かはどうでも良かったんです。
もちろん、子どもに対して賢くないより賢い方がいいし消極的やネガティブより積極的でポジティブの方がいい、という気持ちはありました。
勉強に関しても授業が理解できるくらいではあってほしい、とか子どもらしく伸び伸びやりたいことにチャレンジできる子であってほしい、その程度の欲求でした。
そんな自分の子ども時代が教訓となって私の子育てがスタートしたのです。
子ども視点の育て方10の秘訣
子どもが親に望む育て方10か条
ここでは、子どもが親に対して「こんな風に接してくれたら嬉しいな」という育て方を10個厳選しました。
これは、私が実際にわが子にしてきた関わり方(育て方)です。
- 話しを聴いて共感してくれること
- 尊重してくれること
- 批判・否定・ジャッジされないこと
- 比較されないこと
- 自分で考え決めさせる機会を与えてくれること
- 「勉強しなさい」を言われないこと
- 生きていくうえで大切なルールを躾けてくれること
- ユーモアとコミュニケーションがあること
- 親が楽しそうに生きてる背中を見せてくれること
- 絶対的に愛して信じてくれること
10の秘訣を解説
それでは先ほどの「子どもが親に望む育て方10か条」を一つずつ解説していきます。
① 話しを聴いて共感してくれること
これは、子どもの話しを途中で遮らず最後まで聴くということです。
そして、子どもの話しを聴くなかで「ん?」と思うところがあったとしてもひとまず受けとめ共感してあげることが大切です。
子どもの話しを最後まで聴いたうえで「どうしてそう思ったの?」など問いかけてみる。
そこで「ん?」と思ったところをあらためて理解したり認めたうえで「お母さんはこう思うけどあなたはどう思う?」と問いかけたり「それってこういうこと?」と確認したりすると子どもは自分の話しを受けとめてもらえたと感じます。
もし、忙しくて話しを聴く時間が取れないときに「あとでね」と言った場合は必ずあとで聴く時間をとりましょう。
「あとでね」を言ったままの放置は子どもからの信頼を失います。
それを繰り返すと次第に子どもは話しをしてくれなくなってしまいます。
話しを聴く時間が取れない場合は「今やってる〇〇が終わったら聴くね」など「いつなら聴けるよ」まで伝えられるといいですね。
わが家は子どもが成人した今でも子どもの話しや会話で共感は欠かしません。
子どもが「今日は大変だった」と言えば、「そっか、〇〇で大変だったね。疲れたね」「今日は早めに寝たら?」
このように会話をしています。
② 尊重してくれること
これは子どもの意思・意見・視点・価値観・人格を尊重してあげることになります。
たとえば、子どもの「好き」や「やりたいこと」をやらせてみる。
「〇〇がやってみたい」「〇〇に行きたい」と話してきた場合、できるだけ尊重する。
やらせてみるなかで子どもに合うのか合わないのかもわかります。
習い事や塾選び、学校選び、ゆくゆくは仕事(会社)選びにもつながります。
親は普段から子どもの「好き」や「興味」に関心を持ち察知する。
そして、子どもが関心を示してきたらやらせてみるなどして子どもを尊重して育てていきましょう。
尊重されて育った子どもは自分の考えを主張できるようになり他人の考えも尊重できるようになっていきます。
子どもの人格を尊重すれば子どもは人間の尊重を学ぶのです。
③ 批判・否定・ジャッジされないこと
これは「ダメ」「やめなさい」「間違ってる」といった頭ごなしのダメ出しや決めつけのことになります。
否定され続けた子どもは「僕はダメなんだ」「私にはできない」が刷り込まれてしまい自分に自信がなくなります。
また、まわりの顔色をうかがい誰かからの指示を待つ人間に育ってしまいます。
自分で考えること・自分で決めること・自分で行動することにブレーキをかけてしまうようになってしまうのです。
すると、チャレンジすることが怖くなり成功体験もうまくいかない経験から成長できる貴重な機会のどちらも不足してしまうのです。
わが家の子どもたちは「うちってよほどのことがない限りダメ!って言わなかったよね」
そんな風に話してくれます。
④ 比較されないこと
これは、兄弟やお友達などと比べられるということです。
「お兄ちゃんはできたのに」「〇〇ちゃんはとっくにできているのに」といったことが当てはまります。
兄弟であってもそれぞれ別の人格です。
性格も個性も得手不得手も違っていて当然ですよね。
本来、その違いがその子らしさにつながるもの。
子どもは比較をされればされるほど自信がなくなっていきます。
比べるのではなく、その子らしさをしっかりと認めてあげましょう。
私自身が「お姉ちゃんだから我慢しなさい」「〇〇ちゃんは△△できるのに・・・」等ことごとく比べられてきましたのでわが子には比較はしたくありませんでした。
⑤ 自分で考え決めさせる機会を与えてくれること
これは、親が思う「子どものため」「あなたのためを思って」「親の良かれ」といった親の価値観の押し付けをしないということです。
子どもの成長につながる、自分で考え・決め・行動することのせっかくの機会を親が奪ってしまわないようにしたいもの。
さらに、自分で考えること・自分で決めること・自分で行動することで子どもに責任感が生まれます。
これが簡単には諦めない成し遂げる力に繋がっていきます。
そして、このような経験が自律を育みゆくゆくは自立した人間に育ってゆくのです。
⑥ 「勉強しなさい」を言われないこと
「勉強しなさい」
あなたも過去に1度は言われた経験があるのではないでしょうか?
自慢じゃありませんが私は数えきれないほどあります。
「勉強しなさい」って言われれば言われるほど勉強する気がなくなる効果抜群の言葉です。
「今やろうと思ってたのに・・・」そんな返答が想像できますよね。
この「勉強しなさい」は、上から目線の強制の言葉になります。
子どもは宿題をやらなきゃいけないことはわかっています。
「テスト勉強しなきゃ」と思っています。
でも、なかなかやる気が起きなくて自分のなかで「ヨシ!やるか!」って思うところまで密かににエネルギーを上げているんですよね。
そんなときに「勉強しなさい」「宿題やったの?」と言われることは逆効果にしかなりません。
「勉強しなさい」を言うから勉強しないのです。
「勉強しなさい」を言わなくなれば子どもは自分のなかでやる気のタイミングを探します。
自分のなかで気持ちの折り合いをつけて勉強に取りかかろうとしているのです。
⑦ 生きていくうえで大切なルールを躾けてくれること
これは挨拶にはじまり社会のルールやマナー、危険に関すること、人を思いやることなど生きていくうえで大切なことをしつけ教えてくれることになります。
親の役割のなかでも特に重要で最優先にしたいもの。
いくら勉強ができてもここが身についていないと社会で生きていくことは困難です。
⑧ ユーモアとコミュニケーションがあること
これは主に日常のあいさつや会話になります。
あいさつをするだけでも子どもの健康状態や機嫌、悩みの有無やストレスなど察知することができます。
食事のときや学校から帰ってきた後などその日にあったことの会話をする。
最低限それだけでも日々のコミュニケーションをとることができます。
そして、大切にしてほしいのがちょっとしたユーモアです。
いつ何時でもおちゃらける必要はありません。
ちょっとしたジョークやお茶目さ、天然さを親子がお互いに出しちゃった方がいいよ!ってことなんです。
ユーモアがあると笑顔になれますよね。
笑顔は人を幸せにします。
ムスッとしているよりもクスッとしたりニッコリしてコミュニケーションできるようにしていきましょう。
子どもに「もうーお母さんてばー」くらいがちょうどいいです^ ^
⑨ 親が楽しそうに生きてる背中を見せてくれること
これは親が、日々笑顔で楽しそうにしているとか、仕事を頑張っているとか、何か学びや勉強をしているとか、趣味を楽しんでいるとか、そんな姿を子どもに見せるということです。
スマートでかっこいいところばかり見せるとか、親だから威厳を出すとかではなく、頑張って資格取得をしている姿、仕事が忙しくても自分達のために食事の支度をしてくれる姿、趣味に子どものように取り組んでいる姿。
そんなご愛嬌な部分も含めた親のありのままの姿、親の背中を子どもに見せましょう。
そうすることで子どももありのままの自分を見せてくれるようになります。
そして、「お母さんはこんなにやっているのよ」アピールをする必要はありません。
そんなアピールをしなくても子どもはちゃんとわかっています。
「お母さん、頑張ってるな」
「お母さん、大変そうだけど楽しんでるな」
「お母さん、目標に向かって努力してるんだな」
そういった姿は言葉より子どもの心に響きます。
とはいえ、親が辛そうにしていたりいつもイライラ不機嫌では逆効果。
忙しくてもときにはリフレッシュしましょう。
そうやって心身のバランスをとりながら楽しそうに何かに打ち込んでいる姿が子どもの心に訴えかけます。
私は仕事をしながら資格の勉強、家事、子どもの送迎、親の介護など本当に忙しい時期がありました。
でも、子どもたちはそんな私の背中を見てくれていました。
するとね、子どもは自分のことを頑張るんですよ。
もちろん大変なときは親、子ども関係なく弱音を吐いてもOK!
大人、子ども関係なくベストを尽くしている姿は輝いていて心を打つものがあります。
ぜひこのような体験をお互いにしてみていただけたらなーって思います。
⑩ 絶対的に愛して信じてくれること
親は「子どもには幸せになってほしい」と願います。
子どものことを愛していますし大切に思っています。
でも「信じる」ってことに関してはどうでしょう?
もちろん、信じてはいると思います。
でも、すべてのお母さんが子どものことを絶対的に信じている!心底信じきっている!と断言できるとは限りません。
「信じきる」とは、無条件に信じきる、絶対的に信じきる!ってこと。
「あなたなら何があっても大丈夫!」
「あなたならできる!」
「あなたは素晴らしい!」
そう心の底からそう思えている無敵な状態です。
そして、この気持ちは子どもにもしっかり伝わります。
「お母さんは自分のことを信じてくれている」と感じとっている子どもには居場所と安心感があります。
子どもにしてみたら。この居場所や安心感という拠り所は最強のお守りでもあり、自分は守られているという盾になります。
たとえば、
- 子どもとの関係がギクシャクしたとき
- 受験のとき
- 病気やケガをしたとき
そんな不安や心配に押しつぶされそうなときほど「絶対的に信じる」が力を発揮します。
子どもを絶対的に信じると子どもも親であるあなたのことを絶対的に信じます。
この関係があれば何があっても大丈夫!
「絶対的に信じる」は、親子だからこその”特権”だと私は思うのです。
まとめ:お母さんが心がけたい大切なこと
今回お伝えした「子どもが親に望む育て方10か条」
自分で言うのもなんですが有料級だと自負しています。
⑦社会のルールやマナーをしつけ教える、は最優先に取り入れる項目ですが、あとはあなたが取り入れやすいものから取り入れてみていただけたら・・・と思います。
この10か条を実践することで、あなたの子育ては幸せな子育てにシフトしていくことでしょう。
子どもが自分にOK!が出せる
自分に自信が持てる
自分の価値を認められる
そして、それが自己肯定感を高めることにつながっていきます。
親子の信頼のもと、子どもに居場所と安心感という拠り所をつくってあげましょう。
今回の内容があなたの子育ての気づきやヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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